「そうなんですか」 …としか言いようがない。 「冷めてるなぁ、柚原は」 …そう言われても。 でも本人たち自ら言ったのは予想外だった。 気絶した私を見て、怖くなったのだろうか。 「一応ご家族に連絡して迎えに来てもらおうと思ってるんだが、誰か家にいらっしゃるか?」 …連絡したところで来ないと思うけど。 「1人で帰れますし、連絡しなくていいです」 「そんなこと言われてもなぁ…」 「お願いします」