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「つ、疲れた……」



整理券を何とか作り終え、休憩してもいいという川嶋くんの許しを得て、中庭のベンチで休憩中。



「川嶋はいい奴だけど、人使い荒すぎだろ」



「でも文化祭は忙しいんだから、仕方ないでしょ」



何より、楽しかったし。


すると近くの模擬店からいい匂いがしてきて、おなかが鳴ってしまった。



「ふっ」



もちろん、隣にいた秋にも聞こえてしまって笑われた。



「ちょ、笑わないでよ!」



「ごめん、ごめん。もう昼だし、何か買ってくるよ」