「なっ……何?この人だかりは……」



教室に到着して目にしたのは、たくさんの人、人、人。



「2人ともお帰り!どんだけ宣伝したんだよ。おかげで大変なことになってるよ」



川嶋くんが慌ただしく整理券を作っていた。


えっ?


私たち、そんなに宣伝してないよ?


だって、秋がしてくれたあの1回だけ……


あ。


あれのせい……だったりして。



「2人ともぼーっと突っ立ってないで、整理券作るの手伝って!相原さんも手伝ってくれてるんだけど、全然間に合わなくて…」



「あっ、う、うん。分かった」