笑顔でさよなら、涙にありがとう。



全く人気のない生徒用の駐輪場に連れて行かれた。



「で?また暗い顔してただろ?そんなに俺にキスしてほしいの?」



校舎の壁に追い詰められ、さらに顔を近づけて言う。


まるで私を責めるように。


っていうか、こんなにSだったっけ。



「違うよ…!ただ…私がいても邪魔だろうなって思ったから、教室の様子でも見に行こうかなって…」



「ほら、そういうところだって。真咲は自分を卑下(ひげ)しすぎ。真咲は俺の彼女なんだから、周りが何て言おうが、堂々と俺の隣にいればいいんだよ」