笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「もしかしたらなんだけど……あなた、虐待されてるの?」



「…え?」



何でそう思ったんだろう。



「どうして…ですか?」



「体に痣ができてるから」



痣…


たぶんその痣はさっき殴られたせいだ。



「虐待なんて、されてません」



はっきり言い切った。



「じゃあ……その痣は何?」



…何だろう。


殴られましたって言うべきなのか。


何て言おうか迷っていると、



「言いたくなかったら、言わなくていいわよ」



と言われた。