何で……そんなこと… 「目移りなんてしないよ…!これから先、秋以外好きにならないし…!」 必死に想いを伝えようとした。 「…何かわいいこと言ってんの」 それなのに何故かデコピンされた。 「かき氷、ほとんど溶けたな…。早く食べて他の屋台も見に行くぞ」 話をそらした…! そう言おうと思ったけど、やめた。 まだ少し明るかったおかげで、秋の耳が赤くなっていることに気づき、照れ隠しだったと分かった。 それからも秋と手をつないで、初めてだらけの夏祭りを満喫した。