笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「そんなこと気にしねぇって。ほら」



秋が私の手を引き、秋の横に座らせた。


あぁ…汚れちゃった。


帰ったら謝らなきゃ…



「早く食べねぇと溶けるぞ」



秋に促され、ストローですくって口に運んだ。



「んっ……冷たい」



「ははっ。当たり前だろ、氷なんだから」



「そうだけど…思った以上だった。でもおいしい」



「よかった。俺のも食べる?」



秋は確かブルーハワイって言ってなかったっけ?


青い液体がかかっている食べ物なんて見たことない。



「いや…遠慮しとく。何かやだ」



「意外とおいしいから。ほら」



半ば強引に食べさせられた。