誤解がとけて、秋から離れようとすると、また強く抱きしめられた。



「もう少し、このままでいたい」



秋が……甘えてきた。



「珍しいね…」



「いいだろ別に……とにかく今は顔見んな」



あ、さっきの気のせいじゃなかったのかな。


離れようとした時に見えた秋の赤くなった耳。


身内には見られたくないって言っておきながら、私にも見られたくないんだ。


……かわいい。



「…でもそろそろ離れて………。ここ外だから」



「…………ああ」



今、すごく間があった。


不服なんだ。