高校生の春。 三年生となった私。 (受験、か。) なーんにも考えてない。 三年前も、なんとなくでこの学校に決めたんだっけ。 特になんにもしたいことがない。 そんな調子で、フラフラと歩いていた。 そんな時。 「おーっす」 そんな声とともに、肩を叩かれる。 「ちょ、なにすんの! 痛いじゃん!!」