翌日の放課後、燐太郎は雛乃のクラスへ向かう。中を覗くと雛乃と数人の男子がいた。
燐太郎が声をかけると雛乃はぱっと表情を明るくさせ燐太郎に近寄ってくる。

「おれのクラス空いてたから、そっちで勉強しよ」

「わかった!」

2人は廊下を並んで歩く。
燐太郎のクラスに着くと、窓際の机を2つ向かい合わせにくっつけて座った。燐太郎は古典、雛乃は数学を広げ、しばらくは黙々と勉強する。