「なあ、綾人。あの子なんて名前?」
「えっ?西村だろ?」
「いや、そうじゃなくて。キーボードの。」
「ああ、瀧島?」
「瀧島…」
「あいつがどうかした?」
「ううん。あんなやついたっけと思って。」
不思議そうに問いかける綾人にどきりとしながらも、おれは平静を装う
「文系クラスだからだろ。ちなみに俺と同じクラス。」
「そっか。」
文系と理系の教室は離れているし、特に休み時間に綾人に会いに行くこともなかった理系クラスのおれは、今まで彼女に気づかなかったようだ。
15分間のライブが終わり、次のグループの演奏が始まる。
結局綾人とおれは、文化祭を最後まで一緒にまわった。
「えっ?西村だろ?」
「いや、そうじゃなくて。キーボードの。」
「ああ、瀧島?」
「瀧島…」
「あいつがどうかした?」
「ううん。あんなやついたっけと思って。」
不思議そうに問いかける綾人にどきりとしながらも、おれは平静を装う
「文系クラスだからだろ。ちなみに俺と同じクラス。」
「そっか。」
文系と理系の教室は離れているし、特に休み時間に綾人に会いに行くこともなかった理系クラスのおれは、今まで彼女に気づかなかったようだ。
15分間のライブが終わり、次のグループの演奏が始まる。
結局綾人とおれは、文化祭を最後まで一緒にまわった。