「そうそう、いい感じ」
おじさんは横で一緒に竿を支えて回してくれた。
「よし。オーケー」
OKをもらいわたしは竿から口を離した。
「ふうー」
一息ついて息を整えた。
案外疲れる。
思っていたよりも空がうまく入らなかった。
強く吹いているのに全然膨らまなかった。
これは、肺活量が鍛えられそう。
おじさんは、さっき準備した模様のおいてある台にガラスを乗せて、くるくると回した。
「すごーい!」
回していくと同時にどんどんガラスに模様がついた。
色とりどりでとても綺麗。
その後、また空気を入れて形を作っていった。
最初に比べだいぶ空気も入ってきて膨らんでいた。
「じゃあこれ使って」
そう言われ、木のコテを使ってコップの底を整えていく。
底が出来ると別の竿を使って、ガラスを切り離した。
そして少し空いている穴を回しながら広げていき飲み口が完成した。
さらにその竿を切り離して徐冷炉に形が出来上がったコップを入れた。

