目はいい方だから自信はある。
その人が休みじゃなければ、きっとわたしの考えは正しいはず。
特に用事もないのに、休憩時間があるたびにわたしは廊下をうろうろした。
由美に事情を説明して昼休み一緒に探してくれたけど、放課後になっても見つけることはできなかった。
「教室で待ってたら?相手は佳奈のクラスも名前も知ってるんだから来てくれるでしょ」
由美の言うことはもっともだ。
わたしもそう思う。
だけどただ待っているのは何となく腑に落ちなくて直接クラスに探しに行くことにした。
「もしわたしを探す人が誰か来たら、待っててもらって」
「りょーかい」
由美にそう伝えてわたしはクラスを出た。

