空に虹を描くまで


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別の日の放課後、わたし達は部室で練習をするため準備をしていた。

由美と海くんはチューニングをし、わたしはマイクスタンドをセットしたりキーボードをつないだりその他諸々。


もうここまでくると、何をしたらいいのか分かってくる。

祐介は顧問の先生に一人で挨拶に行っていた。


ーガチャリ

扉のノブが回る音が聞こえみんなの視線は扉にいった。


「顧問から、文化祭のスケジュール預かった」

祐介の手には紙があり、一枚ずつわたし達に配ってくれた。


「俺たちは何番めー?」

そう言いながらスケジュールを確認して、わたし達の名前があるところを目で探す。


「あ、あった。午後2時からだって」

由美が一番に見つた。

「で、遅くても出演の30分前には集合してチューニングとか発声練習とかしとけだって」

「なるほど。集合場所は?」

「部室。10分前にはここ出て5分前には巻いてても出られるように体育館にいろって」


祐介の説明にもらった紙を眺めた。