「ほんと、すごいね。わたしのお父さんとは正反対だよ」 「勉強しろって言うタイプ?」 「まさにそれ」 わたしがビシッと指を指すと祐介は声を出して笑った。 「もうほんと嫌になっちゃうよ。最近そればっかりだもん」 「まー勉強しろって言う気持ちもわかるよ」 「え!?なんで?」 「やっぱさー大人には責任があるじゃん。だから先生も親も子供が外れた道に進んで失敗しないように言ってんだよ」 「あー…えー…」 「ははっ、なんだよそれ」 分からないような、納得したような、そんな感情。