空に虹を描くまで



それに比べキーボードは特に購入するものがないから、期間限定でも誘いやすかったのかも。


「あ、そうだ。週末ってみんな暇?」
祐介が聞いてきた。

「俺は両方暇だぜ」

「わたしも」

祐介の問いに海くんと由美が答えた。


「えっと、わたしは…」

手帳を取り出し週末の予定を確認した。

「日曜日なら11時くらいからだったら大丈夫だよ」

その日のバイトは早朝から10時までだったからそれからなら空いている。


「じゃあさ、俺ん家来ない?練習しに」

「行くいくー!」

みんな当たり前のように祐介の提案に乗った。