「今日は誘ってくれてありがとう。すーっごく楽しかった」
「よかった。誘った甲斐があるよ」
陵は嬉しそうに笑った。
「わたし今までずっと、お小遣い稼ぎにバイトしたり、勉強したり、友達と遊んだり、高校の多くの時間をそうやって過ごしてきたの」
そう。
陵に出会ってなかったら今もずっとそうだったと思う。
「だけど陵は違うでしょ?」
突然の問いに陵は目を丸くさせて驚いていた。
「好きなこと一生懸命やってる陵を見て、かっこいいなって思ったの」
陵は少し考え込んだのか、わたしの話を黙って聞いていてくれたのか少し沈黙が流れた。
「けど、佳奈子もだろ?俺にはよく分かんなかったけど、拾ったノートに書いてあったことって佳奈子の好きなことだろ?俺からしてみれば、佳奈子も一生懸命やってると思うけど」
驚いた。
陵から見たわたしはそんな風に写っていたんだ。
全然知らなかった。
陵のその言葉に褒められたみたいで嬉しくなった。

