「実はちょっとテーマがあるんだけど」

そう言うと、由美はかばんからごそっと紙を取り出した。

「えーっとどこだっけ」

ペラペラとめくりだがらテーマを探した。

わたしはその紙を覗き込んで、由美と一緒に探した。

「あ、これじゃない?」

「そう!これこれ」

指差した箇所を由美が見て言った。

「テーマは”今”だろ?」

祐介が突っ込んで教えてくれた。

「なんだ、祐介覚えてるんじゃん」

もっと早く言ってくれれば探さなくて済んだのに。

「いや、ってゆーか、2文字なんだから由美も忘れるなよなー」

確かにそれもそうだ。


「違うよ!確認しただけ。間違って教えちゃダメでしょ?」

「ふーん」

どうだか、とでも言うように祐介が呟いた。