俺様副社長の溺愛秘書

副社長の質問に普通に答えた。



「高城さんです。」


「…………。」


「えっと、秘書課の高城さんと。」



紫煙を吐き出した副社長の鋭い視線に黙り込んだ。怒っているのが雰囲気で分かる。



「二人でか?」


「食べたのは他にも。」


「高城の話しは?」


「…………。」


「高城の話しは?」



副社長に言うべき?



「朱里、裏切るのか?」


「裏切る?」


「俺に話せない内容か?」


「…………。」



副社長が煙草を揉み消してソファーからデスクにある内線電話に手を伸ばした。


その様子をじっと見守る。



「高城を副社長室へ。」



どうやら高城さんを呼ぶようだ。ソファーに戻ってきた副社長が背凭れに凭れて私を見上げた。



「高城に聞く。」


「別に大した話では………。」


「俺が決める。朱里、今日は泊まりに来い。」



副社長室に響く低い声に怒りが籠っているのを感じた。