「兄貴なんか、彼女ってよりセフレだろ?俺は一応付き合うし。何股とかもしない。」
「俺もしてない。何股もするのは聡だ。」
「尚輝も似たもんだろ。大学時代の尚輝は寄ってくる女は手当たり次第だし、朱里に一途?本当かよ?」
「聡よりマシだ。俺は何股もしてない。」
「はっ、どうだか。朱里も騙されてるぞ。一途に想ってたかもしれないが、女は腐るほど抱いてたからな、尚輝は。」
尚輝の太股に置かれていた手を思いっきり振り払った。
目を見開き、私を見下ろす尚輝を睨む。
「…………。」
「やっぱり尚輝に抱かれなくて良かった。陽輝、昨日は来てくれてありがとう。」
抑揚のない声が車内に響く。静まり返る車内の空気が黒くなっていく。
口も開けない尚輝を睨んだまま、体に触れる尚輝の手を思いっきり振り払った。
「朱里?」
「変わってないんだね、尚輝先輩。」
「………先輩?」
「そう、尚輝先輩。」
「俺もしてない。何股もするのは聡だ。」
「尚輝も似たもんだろ。大学時代の尚輝は寄ってくる女は手当たり次第だし、朱里に一途?本当かよ?」
「聡よりマシだ。俺は何股もしてない。」
「はっ、どうだか。朱里も騙されてるぞ。一途に想ってたかもしれないが、女は腐るほど抱いてたからな、尚輝は。」
尚輝の太股に置かれていた手を思いっきり振り払った。
目を見開き、私を見下ろす尚輝を睨む。
「…………。」
「やっぱり尚輝に抱かれなくて良かった。陽輝、昨日は来てくれてありがとう。」
抑揚のない声が車内に響く。静まり返る車内の空気が黒くなっていく。
口も開けない尚輝を睨んだまま、体に触れる尚輝の手を思いっきり振り払った。
「朱里?」
「変わってないんだね、尚輝先輩。」
「………先輩?」
「そう、尚輝先輩。」


