俺様副社長の溺愛秘書

「それで頼まれたのもある。」


「ん?」



高城さんを見上げた。目と目が合えば、苦笑いを溢している。


会議室に到着した私達は静かに会議が終了するのを待った。


暫く待つと、会議室の扉が開き、次々と役員達が出ていくのを見送る。



「松井さん、高城?」



目の前で立ち止まる佐伯課長が高城さんに向けられている。



「俺も一緒に。」


「…………すぐに戻れよ、高城。」



仮面の外れた佐伯課長にチラリと高城さんを見上げれば、苦笑いを見せている。



「すぐに戻りますから。」



佐伯課長が社長の後を直ぐに追い掛けた。私達は会議室が空になるのを待った。



「松井。」


「はい、副社長。」



案の定、副社長に声を掛けられた。チラリと高城さんを見て、視線を私に戻した。



「昼飯、一緒に行くぞ。」


「いえ、お先にお願いします。会議室の片付けがありますので。」


「………チッ、仕事してるから帰りに寄れ。」


「いえ、副社長は13時から会議が入っております。お先にお願いします。」