俺様副社長の溺愛秘書

佐伯課長以外の秘書が勢揃いしている。机に向かい気合いを入れて仕事を始めた。


カタカタとキーボードの音、電話を受ける声が聞こえてる。



「松井さん、ちょっといい?」


「はい。」



取締役員秘書である背の高い男性の高城さんを見上げた。



「少し昼休みに話があるんだけどいい?」


「昼休みに?」


「時間ない?」


「あっ、いえ、大丈夫です。」


「お昼に行く前に声を掛けるから。悪いけど宜しく。」


「あっ、はい。」



高城さんの背中を見送る。


昼休み?


ちょっと意味不明な高城さんに少しだけ首を傾げた。


机に向き直り、大きく深呼吸を吐き出し、山積みの資料に取り組んだ。


時計を見れば、もうすぐお昼になろうとしている。会議も終わる時間だ。



「会議室の片付けに行ってきます。」



秘書課に声を掛けて廊下に出れば、背後からの足音に振り返った。