俺様副社長の溺愛秘書

必要な荷物を片付け終わり、私はベッドに腰掛けた。尚輝も近付いてくるなり、私の隣に腰掛けた。



「朱里、終わったか?」


「うん。それにしても広い部屋だね?」


「そうか?」



もう一度、大きく伸びをすると、ベッドから立ち上がった。


チラリと尚輝を見れば、凄く見られてる気がする。



「尚輝、何?」


「別に………。」


「なら、リビングに行こう?」



立ち上がらない尚輝を見つめていれば、じっと私を見たまま固まる尚輝に首を傾げる。



「尚輝、本当に何?」


「………朱里は緊張とかしない?」


「…………。」


「俺は緊張してる。朱里と同じ部屋で過ごす事に。」



真面目な顔で話す尚輝に固まる。緊張が伝染しそうだ…………。



「ここで一緒に寝るのかと思うと緊張する。」


「や……める?」



尚輝に問い掛ければ、鼻で笑われて目が丸くなる。