俺様副社長の溺愛秘書

煙草を手に火を点ける姿は相変わらず格好いい。



「荷物の整理が終わったら買い出しに行くぞ。」



悠木さんの声に尚輝から視線を外した。



じっと見すぎていたのがバレてないかな?



チラリと尚輝と悠木さんを交互に見れば、同じ様な顔で私をニヤニヤと見ていた。


私は立ち上がり、大きく伸びをすると部屋に戻った。



「尚輝、見たか?可愛いな、朱里。」


「チッ、聡、ジロジロと見てんな。」


「朱里、絶対に照れてるぞ。」


「聡、ニヤニヤと朱里を見るな。」


「可愛すぎ。」


「聡。」



背後から二人の囁きが聞こえてくる。


私は無視して部屋に入り、荷物の片付けをしていく。


すぐに尚輝も部屋に入ってきたと思ったら、悠木さんも一緒に入ってきた。


「聡の部屋は隣だ。」


「こっちから行くだけだ。」


「意味不明。ほら、出ていけ。」



尚輝と悠木さんは本当に仲良しだ。そんな二人を無視して片付けをしていく。