俺様副社長の溺愛秘書

「松井さんは大阪に詳しいですか?」


「いえ。」


「一応、地図と住所を記載してあります。京料理のお店にさせて戴きましたが大丈夫ですか?」


「はい。」



紙から顔を上げて武田さんに大きく頷く。



「タクシーで向かわれると迷われないかと。」


「はい、ありがとうございます。」


「明日の昼食は何か用意されます?」


「特に決めておりません。」



淡々と二人で話を進める。これは秘書同士の話でもあり、廊下の隅で立ち話をしていく。


会議室から出てきた副社長と大阪支社長に気付いた私達は話を切り上げた。



「松井さん、後ほど。」


「はい、ありがとうございます。」



微笑めば、優しい笑みを向けられる。お辞儀を交わして、副社長の後ろへと控える。


陽輝が私の隣へと立つ。



「では副社長。」


「はい、後ほど。」



お互いに軽くお辞儀を交わし、私達はエレベーターへと向かう。