副社長室へ朝の報告に入る。
副社長と目が合う――――
「陽輝も出張に同行だ。」
低い声で囁かれる。何処からどう見ても不機嫌だ。
「わかりました。」
「部屋は別だ。」
「えっと3部屋で?」
「はあ?陽輝は別だ。」
不機嫌さ全開の副社長に頷く。ここで反論はしない方がいい。
「陽輝もズル賢くなったな。」
「兄弟ですから。」
「はあ?」
睨まれてしまった。
「俺はズル賢いんじゃない、策略家だ。」
「………。」
沈黙が流れる副社長室で、私は朝の報告を続けた。
「朱里。」
「はい。」
「今日、一緒に帰るから。」
「それは泊まりですか?」
「朱里が泊まりたいならな。少し出掛けたい。」
「………はい。」
「定時に帰る。残業はなしだ。」
「はい。」
副社長が資料を手に取る姿に、お辞儀をして部屋を出ていく。
廊下に出た私は首を傾げた。
「何?」
副社長と目が合う――――
「陽輝も出張に同行だ。」
低い声で囁かれる。何処からどう見ても不機嫌だ。
「わかりました。」
「部屋は別だ。」
「えっと3部屋で?」
「はあ?陽輝は別だ。」
不機嫌さ全開の副社長に頷く。ここで反論はしない方がいい。
「陽輝もズル賢くなったな。」
「兄弟ですから。」
「はあ?」
睨まれてしまった。
「俺はズル賢いんじゃない、策略家だ。」
「………。」
沈黙が流れる副社長室で、私は朝の報告を続けた。
「朱里。」
「はい。」
「今日、一緒に帰るから。」
「それは泊まりですか?」
「朱里が泊まりたいならな。少し出掛けたい。」
「………はい。」
「定時に帰る。残業はなしだ。」
「はい。」
副社長が資料を手に取る姿に、お辞儀をして部屋を出ていく。
廊下に出た私は首を傾げた。
「何?」


