あなたがわたしを呼ぶ低い声が聞こえない。 『何か、言ってよ。』 歯痒くて 『ううん、そうじゃなくて。』 歯痒くて あの月のようにわたしも欠けていく。 あなたに削られながら、またひとつ、わたしはシーツの海に涙の染みを作る。 これ以上昇れることのないように突き上げてよ。 もっと… その後は、堕ちて行くから。 もっと、深く… ・