「宇宙さん?」
「なに?」
ドキッとした。
「普段は何してるの?まさか…ギャンブラー?」
「う~ん、当たらずとも遠からず、かな?」
「そうなんだ、ギャンブラーさんね。他にどんなギャンブルしてるの?」
「まぁ、パチンコとか麻雀とか…。てか、ホントは留年大学生なんだよ。」
「そうなんだ…。何で留年しちゃったの?」
私は結女にありのままを話した。心に抱いてるもの。不安。そして、現状―
今まで、いわゆる大学生らしい振る舞いを自分でつとめてきたり、自分のいら月や不安から来る、今までの振る舞いなんかですら、自分でつくろってるんじゃないかと思うくらい、なぜか数回スロットを一緒に打っただけの彼女には、素直に話せてしまう自分に、このとき驚いたのであった。
『バカね~。このときもう惚れてたんだって!』
「…かもな。」
『やけに素直ね~。』
「わかんないんだよ。でも、ほんと、こん時はなんでか素直に話せたんだよ。」
さらに、アクセルを踏み込んだ。
「ははは。宇宙なのに、それじゃぁ、飛べない鳥ね。」
「そらはそらでも、宇宙では鳥も飛べないだろ!」
「なるほど、ウマイ事言うねぇ♪」
「ウマイ事言ってるのは、結女ちゃんのほうだよ。確かに飛べない鳥なんだ…」
「でも、飛びたいんでしょ?」
「あぁ。どうしたらいいか…。それより、結女ちゃんは?何してるの?」
そのとき、結女の事を色々知った。現在、21歳で、フリーターをしてること、遠く福岡から上京してきたことなど。
今まで気づかなかったが、その独特のイントネーションが、九州から来るものだというう事に、恥ずかしながら話を聞くまで、全く気づかなかった。
「ところで、なんで上京してきたの?」
「私、夢があるんだ…」
「何?」
「な~いしょ!」
「え~、なんだよ~!俺、全部話したぞ~!」
「だって絶対笑うじゃ~ん!」
「はは~ん。ギャンブラー?」
「ち~が~う~!」
こんなバカな話を延々、酒を飲みながら話をした。なんてことない会話や、くだらない話をした。
今までそんなことがなかったわけでもないし、楽しくなかったわけでもないけど、こんなに胸がスッとしたことはなかったと思う。
そして二人は他愛もない会話を充分に楽しんで、店を後にした。
「なに?」
ドキッとした。
「普段は何してるの?まさか…ギャンブラー?」
「う~ん、当たらずとも遠からず、かな?」
「そうなんだ、ギャンブラーさんね。他にどんなギャンブルしてるの?」
「まぁ、パチンコとか麻雀とか…。てか、ホントは留年大学生なんだよ。」
「そうなんだ…。何で留年しちゃったの?」
私は結女にありのままを話した。心に抱いてるもの。不安。そして、現状―
今まで、いわゆる大学生らしい振る舞いを自分でつとめてきたり、自分のいら月や不安から来る、今までの振る舞いなんかですら、自分でつくろってるんじゃないかと思うくらい、なぜか数回スロットを一緒に打っただけの彼女には、素直に話せてしまう自分に、このとき驚いたのであった。
『バカね~。このときもう惚れてたんだって!』
「…かもな。」
『やけに素直ね~。』
「わかんないんだよ。でも、ほんと、こん時はなんでか素直に話せたんだよ。」
さらに、アクセルを踏み込んだ。
「ははは。宇宙なのに、それじゃぁ、飛べない鳥ね。」
「そらはそらでも、宇宙では鳥も飛べないだろ!」
「なるほど、ウマイ事言うねぇ♪」
「ウマイ事言ってるのは、結女ちゃんのほうだよ。確かに飛べない鳥なんだ…」
「でも、飛びたいんでしょ?」
「あぁ。どうしたらいいか…。それより、結女ちゃんは?何してるの?」
そのとき、結女の事を色々知った。現在、21歳で、フリーターをしてること、遠く福岡から上京してきたことなど。
今まで気づかなかったが、その独特のイントネーションが、九州から来るものだというう事に、恥ずかしながら話を聞くまで、全く気づかなかった。
「ところで、なんで上京してきたの?」
「私、夢があるんだ…」
「何?」
「な~いしょ!」
「え~、なんだよ~!俺、全部話したぞ~!」
「だって絶対笑うじゃ~ん!」
「はは~ん。ギャンブラー?」
「ち~が~う~!」
こんなバカな話を延々、酒を飲みながら話をした。なんてことない会話や、くだらない話をした。
今までそんなことがなかったわけでもないし、楽しくなかったわけでもないけど、こんなに胸がスッとしたことはなかったと思う。
そして二人は他愛もない会話を充分に楽しんで、店を後にした。
