再び巡ってきた春の木漏れ日の中、私は一人であの場所に立っている。 君と出会ったあの場所に…… 君に恋したあの場所に…… 君と始まったあの場所に…… 濃い化粧も、君好みの洋服は着ていない。 でも、私は顔を上げる。 足元ばかりを見ていたあの頃の私じゃない。