20時を過ぎた。

おばあちゃんと話しをしていたら時間なんてあっという間だった。

受け付けカウンターに名札を返して病院を出る。

もうすっかり真っ暗だ。

夜ご飯はなんだろうと考えながら鼻歌交じりに病院の駐車場を歩く。

「美樹さん!」

後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえて立ち止まる。

聞き間違いかと思った。

先生の声だ。