儚いあなたと

家にもうすぐ着いてしまう。

もう少し先生と一緒に歩いていたい。

先生は私が濡れないように傘を傾けてくれているので先生の右肩はびしゃびしゃだった。

そんな些細なことでも愛おしいと思った。

「そこの、白い家です。」

「おお、綺麗な家だなあ。」

先生は感心しながら家を見つめる。

もう先生とはお別れしなければいけない。

次いつ会えるかなんてわからない。