空side
「空ー」
いつも通り
掃除して、掃除して、掃除して、、
太陽「飽きた」
空「知ってる」
私の心を読んだかの様に隣で呟く太陽に同感。
泊まりは楽しいんだけどねー...
掃除が段々めんどくさくなってくるんだよね、楽しいのは最初だけ。
空「てかさ、」
ふと思った、
陸は接客、私たちは窓掃除。
するとどうなる?
空「今海と狼二人なの?」
必然的にあの二人が一緒になるじゃんか。
太陽に誘われて着いてきたから残りの三人がどうなったかは考えなかったけど、、
太陽「大丈夫だろ」
そりゃ大丈夫でしょうよ。
いや、でもやっぱり、
空「喧嘩してたりして」
狼は優しいけど基本冷たい。
海もそれは馴れてるから大丈夫だろうけど、、
時々ね、時々危ないんだよあの二人。
狼のマイペースが出ちゃって
海の話を聞いて無いように見えたら、海は『聞いてる!?』ってイライラしちゃうから
そこから怒鳴られたら狼も面倒くさくなってキレる。
でも狼は、ちゃんと聞いてるんだよ。
太陽「お前さー、」
そこまで、私の言葉を黙って聞いてた太陽が
窓越しに広がる目の前の海を見つめて呟く。
そして、
太陽「狼のこと好きだろ」
横を向いて重なった太陽の目は、
何時になく真剣だった______
