海「..ちょっと、なんで太陽居んの」








もう一つの声の主は海。

声と共に部屋の扉が開いたと思えば、やはり隣で寝ている太陽に目がいったようだ。







太陽「海ちゃんおはよー」



海「大翔も何で居んの」







呑気に海に挨拶をする太陽。

海はそれを横目に、隣で寝ている大翔の肩を揺らす。


私もそれを見ながら
仕方なく体を起こして背伸びを。







大翔「ねーちゃ~ん」






そして海たちを置いて
重い体を動かしてゆっくりと洗面所へ向かう。


顔を洗って、髪をとかして、、


そんなときにまた聞こえた声。
振り替えれば、大翔が手を広げて抱き付いてきて






空「邪魔」






朝はほっといてほしいタイプ。

だからちょっとしたことにイラッとしちゃうから、大翔を冷たく突き放す。

自分でも冷たいって思うよ
でも嫌なんだよね。






空「...絶対見んなよ」






引き剥がされた大翔は
『ねーちゃ~ん』なんて呟いてたけど無視。

大翔を置いて部屋に戻ってくれば、クローゼットから服を取り出して着替える。




でもここで問題が一つ、

未だにベットで寝転がっている太陽が、こちらを見てるじゃないか。

だから太陽に忠告。
ついでに心配だから、近づいて顔に枕を押し付けてきた。




なのに、







太陽「...エロ」






そんな声がして振り向いたら
太陽が顔を押し付けたはずの枕を抱き締めて見ていた。

顔は隠してる。

でも " 目 " は丸見えじゃんか







太陽「いて、」







『今更見られても昔から一緒だったから何とも』



そんな思いとは裏腹に、やっぱり少し恥ずかしかった。

だから近くに有ったぬいぐるみを太陽目掛けて投げてみれば、見事に命中。



本当は痛いなんて思ってないくせに...








空「ほら行くよ」








今更恥ずかしいなんて、、

思ってない。
びっくりしただけ。


そう、だよね...?