空「...」







夜につけた冷房が切れて、目まぐるしい暑さで目が覚めた朝。


...誰かに抱き締められた夢を見た、、
ような、じゃなくて絶対。


ボーっと天井を眺めながら、夢の原因は何故だか...
何となくわかった気がして








空「ひろ、、」








何故だか隣で寝ている弟の方へ、顔を向けた。

昨日、、
自分の部屋で寝てたよね?

いや、私の方が先に寝たから分からなかったかも...







大翔「ん~...」






隣で、私のお腹に手を回して寝ている大翔の腕を揺さぶってみる。

けれど起きることなく、今度は足までも私に絡み付いた。

邪魔だし、、
なんで居るんだって...








それでも何故か、気持ち良さそうに寝ている大翔を起こすのは可哀想で

まだボーっと、顔を動かして部屋を見渡した。

そこで目に入ったスノードーム。



綺麗...

その言葉が似合う。



狼...

そう言えばバイクも乗ってたな、、

変わったけど、、
変わってなかったな...

よかった。








大翔「そらね...」







寝言、、

寝言であたしを呼んだ大翔。
可愛い...けど



やっぱ暑いな