空side







海「そーら~」








海と尊田光希事件から数日、また何もない日々が続いていた。

そんな中
朝からキッチンにたって何か下準備をしている海さん。


そんな海さんの声がして、キッチンへ入るとあらビックリ。






空「うわスゲ」






デカイボウルに大量の鶏肉が入っていて、それは茶色の液に浸けられていた。

今日は待ちに待った?太陽の誕生日。

だから前に言ってた唐揚げを朝から下準備している海さん。



すごい...








海「ねーこれ買ってきて」







そしてそんな海さん、今度はケーキの準備を始めるらしく
材料が無いのか一枚の紙を渡された。


何が足りないのかとその紙を見て、







海「よろしく」








行く気がなくなった。

だって、その紙には
ケーキの材料ではなく、『太陽への誕生日プレゼント』と書かれていたから。


海は笑顔で私をキッチンから追い出すように背中を押す。


プレゼント...
海のと私も込みじゃ駄目なの、


今年は何故か違うことに疑問を抱きながらも
しょうがない。

そんな思いで財布をもって家を出る。













何がいいかなー、

太陽は何かと何でももってるからなー。












そんな心の声を誰かが聞いてくれるわけでもなく
私はブラブラと町を歩き回る。

この島にはオシャレなお店なんか無いし、、

欲しいものは本島に行かなきゃない感じだし、、









空「ただいまー」






結局、なにも買わずに帰ってきた。

だって、太陽の欲しいものなんか知らないし。
私も唐揚げ作ったよーって言っとこう!と言うことにしました。





海「なに買った?」



空「なにも。てか何で今年は買わなきゃなんないの?」






部屋に戻れば海は休憩中なのか、テレビをみてのんびりしていた。

そんな海に気になってた質問を。

そしたら海さん、





海「だって18だし。高校最後だし。この前何か欲しいって言ってたし」





なんて、一気に話されて

確かに...
納得できる。

でもそれは海の料理に込みって事でもよくない?


そう言えば、







海「そーだけど、、なんか残るもの欲しくない?」






って。

まぁ、そうだよね。
私も残るもの欲しいかも






海「まぁいいや、空が太陽に怒られるだけだし」



空「ちょっと」






それは嫌だ。

そう思いながら、夜の太陽の誕生日パーティーが楽しみだったりする。


だって...


唐揚げにケーキだもん!