空side







陸と一緒に、海が呼び出されたらしい屋上へとむかう。

授業のなるチャイムが聞こえてきたけど
今はそれどころじゃない。

バレるかもしれないと言うドキドキ感が
何故かテンションを上げていく。






陸「いる?」







屋上の入り口で外の様子を伺う私の隣で、陸もくっついて外を見てる。

そんな私達の見える目の前には、
尊田光希とその前に、海と太陽が立ってて何やら話してる様子。


...なに話してるんだろう、、


そう思って見てると、尊田光希が踵を返して此方に向かってきた。





ヤバイ!そう思って
陸と顔を合わせて急いで階段をかけ降りる。







陸「やっべ、ビビったー」








何とか見つからずに済んで
陸と二人、また階段を上がっていく。

何故か楽しそうな陸は、顔がビビったなんて言っときながら笑っている。



確かに、階段をかけ降りる時楽しかったもんね







「「あ、」」





ある程度まで上がったところで、太陽と海と鉢合わせになり
陸と太陽の声が重なった。


どうやら、ちゃんと断れたのかな?


海の顔はいつも通りの顔をしていた。






陸「どうなった?」



海「断った」



太陽「今まで通りお友だちーだってよ」






それはそれでいいけど、、






空「太陽行く意味あった?」







さっきからちょっと気になってた。

海のことなんだから太陽が行く意味あったんだろうか







太陽「なに、ヤキモチ焼いたんだ?」



空「あのさぁ...」






『ウザいよ』

そう言おうとした口を私は閉じた。


グイッと顔を近づけてイタズラに笑う太陽の

少しだけど、
言ってる事が合ってたのかもって思ってしまったから。




別に、好きとかじゃないけど...






太陽「じゃー帰ろ」



海「太陽ありがとね」



太陽「んー」






太陽は、海に何したんだろう...?