陸「あ、寝坊空ちゃん」







学校へ行くと、休み時間だったらしく
教室の前で陸に会った。

教室の入り口付近の窓に寄り掛かってスマホを弄ってたらしい陸は、私に気づいてスマホをポケットへしまった。


そして回りを見渡せば、、







空「海は?」







クラスの中では、海の姿は見当たらない。

じゃあ私のクラス?と思い、隣の自分のクラスを覗き見るけど...

いない。
てか太陽も。







陸「海なら後輩くんのとこ行ったよ」







あぁ、そう言うこと。

って、納得しようと思った時







陸「それに太陽も着いてった」








って、陸が続けた。


え、なんで太陽?

そう思ったけど
あの日、海を助けた太陽を思い出して






空「...太陽って、海のこと好きなのかな、」






ふと、そんな考えがよぎった。

陸はそんな私の言葉に一瞬、目を開いて驚いたようだったけど
それも一瞬。

いつもの陸がこう答えた。







陸「心配なんだろ。ほら、海初めて告られただろ?」







まぁ、確かにそうだ。

でも太陽は...
思えば昔から海を庇ってたような...?


例えばほら、

小学校頃、頭につけてたアクセサリーを男子にからかわれた時
太陽は『おめーら海好きだからってからかってんじゃねーよバーカ』

って、海の手を引いて男子から離してた。




...じゃああの頃から太陽は、、?








陸「気になるなら行く?屋上だってよ」








陸のその言葉に少し戸惑った。

だって、もし邪魔したらって思ったら...



でもやっぱり気になるし
陸の微笑んだ顔を見て、

行こう。そう思った。












もし...

もし太陽と海の関係が変わったら、、


今のこの関係が

なにか、変わってしまう気がする。





もうすぐ太陽の誕生日。

なにも、無きゃいいけど...