空side







太陽の『不自然な行動』から数日

海に見てた事を話したけど
海にも太陽の行動の理由は分からなかった。



どうせ、いつもの気まぐれなんじゃないの?







陸「あー、進路どうしよう」







そんな疑問も消えつつ、今日は昔からよく行く島の高台に来ていた。

ここは山の中にあって、滅多に人は来ないから私たちの隠れ家的な存在。


しかも山だから、海と町が一望出来るのも魅力の一つ。





太陽「お前どーすんの」



空「分かんない」





今日も四人で一緒。

それでいて最近同じ話ばかりで、内容は進路のこと。

そりゃ三年だし、考えなきゃいけないのは分かるけど...




太陽は隣で机に突っ伏しながらこちらを見て
いつもと一緒、、

そんな私と太陽とは裏腹に
目の前の海と陸は、学校から配られた進路調査表を見て真面目に考えてる様子。






陸「取り敢えず大学かなー...」



海「陸は家あるじゃん」



陸「あー、まぁな」





陸は家が旅館をしてるから、そこで働くのかと思ってたけど...
違うのかな?

陸は海の質問に言葉を濁らせた後、また調査表を見て黙ってしまった。




太陽「海は?」



海「んー、就職は無理かなー」



太陽「だよな、仕事したくねぇ」





そんな願望が叶うなら、一生遊んで暮らしたいのが本音。



このまま、のんびり四人で過ごせるなら
それはそれでいい。

何の変わりのない日々でも

このまま一緒に入れるなら
なにも変わらない方が、幸せなのかな





空「でも書かないと矢部ちゃんに怒られる」



太陽「じゃー、町田家に、永久就職」



陸「お前なぁ」






太陽が調査表に書いたのは、自分の家に永久就職。

陸はそれに呆れながら笑って
私と海は





空「いいじゃんそれ笑」


海「やば笑 それ最高」





その案に良いと思ってしまった。