空side









太陽「空ー」










新学期が始まって数日たったある日。




春は暖かい。

だから朝はギリギリまで寝ていたい
それが今の私の願望。


なのに、








太陽「空ちゃーん。起きろってー」







太陽が、何故か私の部屋にいて

しかもベットに肘を着いて此方を見てるじゃないか。




...なに。なんなのこいつ










太陽「なぁー「うるさい」じゃあ起きろよー」









いつもの太陽ののんびりした口調は好き。

でもこういう時はほんとにムカつくから止めろって言ってるのに、、



それでも尚止めない太陽は、ほんとに馬鹿何じゃないだろうか










太陽「なー「ねーちゃーん」」











布団に潜って後五分情態。

そんな私に構わず声をかけてくる太陽に痺れを切らそうとした時、

天使の声がした


...さすが我弟










大翔「ちょっと太にぃ!ねーちゃんに構わないでよ!」



太陽「うるせぇな、お前は早く学校いけ?」



大翔「太にぃだって行けよ!ねーちゃんは俺が起こすから!」







弟の大翔は6つしたの弟。

今小学校6年の12歳にも関わらず
少し大人びな顔立ちに背も高い。

まぁ顔は何しても可愛いんだけどね。






そんな弟と、私が寝てる隣で騒ぐ赤い狼と可愛い仔犬。


...こいつら、いい加減にしろよ








大翔「...あ、起きた」



太陽「お前早く「太陽、出てけ」...は?」



空「着替えるから出てけ。大翔は学校いけ。今すぐに」



大翔「でも、「出てけっつってんの」...はい」









のっそり起き上がった私をみて
取っ組み合いをしいてた二人の動きが止まる。

そんな二人に声をかければ

私の言葉にシュンとして部屋を出てく大翔。



それでもまだ
無表情で此方をみて胡座をかいてる太陽


...なに、こいつ










空「早く出てっ「なぁ」...なに」









いきなり、さっきの雰囲気が消えて
真剣な顔した太陽がベットに入ってきた。


新学期からずっとストレートの髪に
前より少し色の落ちた赤い髪





...ほんとに、赤い狼に見える










太陽「...」




空「...なに」




太陽「...空、」