太陽「なんだよあれ!」









あの後、学校が終わって
太陽の言ってた通り、定食屋に来てた。


そこで唐揚げを片手に声をあげてる太陽。


ちょっとキレぎみだけど。

...なんでだよ笑









海「ずっと羨ましがってたから」



陸「じゃあ今年からやんの?」



海「いや、今日だけ」








海いわく、ずっと前からいいなーって言ってて
これを気に声をかけたらしい。


それでみんなで歌詞書いて持ち寄ったら、空のが良くてあの曲になった

しかも最初で最後だからってボーカルまで務めさせられて。



...そりゃお疲れさまで笑









太陽「なーそれ頂戴」




空「じゃあそれ頂戴」




太陽「ん」







俺と、俺の前の海と話す中

話の中心の本人は真剣に飯を食ってて、太陽も空の飯を欲しがって。



...太陽の切り換えと来たら、、









陸「でもあの曲、すげー良かったよな、太陽」



太陽「どんなだったっけ」



空「最低」



太陽「なーそれもう一個」









ほんと、仲がいいのか何なのか。

まぁ昔からコイツらはこうだけど。



それよか太陽。

忘れたみたいだけど、、
あからさま過ぎだろ

空をからかいたいのか
はたまた飯にしか興味がないのか


...まぁ何でもいいけど








太陽「あー、帰って寝よ」



陸「太るぞお前」



太陽「その分動くし」







飯をくい終わったのか
眠そうに頭をワシャワシャする太陽


自由すぎる、こいつ。








海「帰る?」



空「帰ろ」



陸「じゃあ行くかー」








双子も帰る気になったみたいだし
会計を済まして外へ。

そう言えば、







空「まだ昼じゃん」



海「あたり前じゃん」



太陽「早く寝よーぜ空~」



空「勝手に寝ろや」








また遊ぶにはこれからって時間。

それなのに太陽は
空にもたれ掛かって眠たそうに甘えて

空も空で眠たいのか、
はたまた慣れてるからか、抵抗はしない。







太陽「ねみー、」



空「ん"ー、重いって」



太陽「...ねみ」



空「重いって言ってんじゃん!」








あーほら、空に寄りかかって怒られて

『ネコ太陽、空に怒られる』

これ何度目だよ。




しょうがねぇなー。

そう思いながら、俺がこの場を静める必殺技を太陽に。















暖かい春の昼。


ある坂の途中で響いた痛々しい声。


その日の太陽の背中には
真っ赤な手形が着いているだろう。