「ママ、僕もママと同じお祈りしてあげる。2人でお願いすれば大丈夫だよ」



あんた譲りの透き通った声に私はいつもシンを重ねる。




シン、あんたの残してくれた宝物と一緒にあんたの分まで生きるよ。



ただ、今ここにあんたがいてくれれば最高なんだけどな。




「ママ、パパの星が見えたよ。お祈りしよう」




今日も私は空を見上げる。



愛するあんたと息子を思って……



(END)