空をベットに移動させた私達は空の部屋を出て私の部屋に戻る。
空の部屋並に厳重なセキュリティを解くと仁が内側から鍵をかけた。
「………」
「………」
特に話すこともない。
仁は私といるといつもべったりだし、私は仁をスルーしてやりたいことをやらせてもらってる。
常に後ろから抱き着いてくる仁にはもう慣れたし、私が何をやっていようとも基本的に仁が私の言うことを聞かなかった試しは無い。
ジグソーパズルをやっていても本を読んでいても気が付いたら隣か後ろに常にいて見守ってくれる存在。
そこには会話なんか必要ないし、今更コミュニケーションをとらずとも意志疎通は図れる。
私にとって仁は私の体の一部であって、仁がいないと私という存在が形成されない。
けれども仁にとっては私は仁の全てだ。
私がいないとそもそも仁は存在すらしない。
だから、私に関することは私以上に良く知っている。
身長体重は勿論のこと、好みや癖、思考など、私が知らないことでも何故か知っている。
私の言うことが仁には絶対だし、その逆もまた然り。
仁が何を考えているのか、何をどうしたいのか、仁の全てをしっているのは私だけだと自負している。


