空とは左右反対の耳につけてるダイヤモンドのピアスとブラックダイヤモンドのピアスが太陽の光に反射して眩しく光る。
「………仕事は?」
「今日は土曜日だよ」
仁は仕事の都合でアメリカに在住している。
ロシアンマフィアのボスが頻繁に日本に来日しているなんて国際問題にもなりかねない。
それなのに仁は週末は必ずお忍びで日本に帰ってくる。
どんなに忙しくても、仕事を放り出してでも帰ってくる。
それが私達の交わした約束だから。
仁が渡米したのは12歳のとき。
私の一言がきっかけでアメリカのハーバード大学に受かり、どこでもドアの研究をするために大学に入った。
理由は不純なのに首席合格、トップの成績で卒業しちゃうという天才ぶりを発揮し、今でも大学に自分のラボを持ってる。
「…………空は?」
「あそこ」
仁が指を指した方向を辿れば、空がベットから落ちてころんと転がっている。
「………空」
気持ち良さそうに眠っている空を見ていると、手錠が外される音がした。


