彼とのデート。今日こそ別れを告げなければ。
出会って数年、付き合って数ヶ月。好きになればなるほど自分より良い人が彼にはお似合いなのではと思うのだ。
支度の整ったバックを持ち、鏡の前でチェックをする。よし、気合いを入れて扉を開ければ、待ち合わせ場所にいるはずの彼がいる。
「?待ち合わせ場所、ここじゃないわよ?」
「うん。でも、早く顔見たくて」
詫びることもない真っ直ぐな眼差しに、心拍数が早くなるばかり。
ああ、また今日も好きになる。
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