「イヤならイヤって言えば良いじゃん。何で無理すんの?」

そんなの簡単に言えたら苦労しない。

「関係ないでしょ」

心配してくれる彼を突き放す。不器用でぶっきらぼうの性格では友達になってくれる人は誰も居ないのだから、頼られる人にならなくては。

「関係なくないじゃん。俺、キミと仲良くなりたいんだし」
「何が目的?課題なら早く出して。帰れないでしょ」
「…わざとって言ったら?」
「帰る」

「あ、ちょっ。冗談だって!」と後ろから声が聞こえる。彼と進展するのはもう少し先の話。