自殺未遂の急患はこれまでにも何人も診てきたのに




こんなに心が痛む処置は初めてだった




司はマスクをはずし看護師が用意した挿菅セットを出した




患者の口に管を入れる前に




「なにがあったのかはわかりませんが、私はあなたを助けます。生きていてさえくれればなんでも力になりますから。」





そう耳元で告げた