「無理です。余計に悪化させるだけだ。」




「ならお前を首にするまでだ。さがれ。他の医者を探す。」




「別に首にされても構わない。あんたそれでもっ!」




そこまでいいかけたとき




熱いくらいの茜の手が司の手に重なった




うっすらと目を開けて茜の口が動く





『だめ』と、、、





必死で訴える姿に心が痛む




それでもその声に従うのは




茜と離れたくないからだ