更に30分後にはなにもなかったかのようにリビングは片付いていた




「元は背も高くて細身だしはげてないし顔も悪くなかったのね」




「それはけなしてる?ほめてる?」




「さぁね。疲れたから寝るわ。」




そう言ってソファから立ち上がる茜は顔面蒼白で額には脂汗がにじんでいた




手足が震えているのが離れている司からも見てとれる




すぐに司が駆け寄ると




茜が司の胸に倒れ込んだ




「おいっ!」




司はゆっくり茜を抱き上げソファに横にして脈をとる




「誰か!」




司の声に入り口が開き執事とボディガード、メイドがずらずらと駆け込んできた