裸足のシンデレラ

両手を車イスにしばられている




病院で会った時よりも痩せて顔色も悪い





「茜お嬢様。東藤先生をご案内致しました。」




「知ってるわ。下がって。」




「ですが」




「さがりなさい。」




彼女の低い声に執事と車イスを押していたメイドが深々とお辞儀して部屋を出た





二人がいなくなると




「これ、外して」




と彼女は縛られた手を見た




司に断る理由などない





「はい。」