「だって気持ちいいじゃない。太陽の光と、たくさんの植物。あったかい土。なんだか自分なんてちっぽけだって思う。」



「そうだな。この世界に比べたら、俺たちなんてちっぽけだな。」



「でも生きてる。」



「あぁ。」



茜はそう言ってたくさんの命を思い浮かべながら目を閉じた。
司も目を閉じる。亡くした両親の命を思い浮かべながら。